今日の天気は曇りで今にも雨が降ってきそうな天気だったものの、朝は何とか持ってくれていた。

今日は主にジャンプの練習ということで、世界の中で最も有名なジャンプラインの一つであるA-LINEを主に何度も走って練習。

ウィスラーに来たときは、あまりのジャンプの大きさにビビって、何度かウォーミングアップを重ねた後でなければ走ろうと思えないコースだったが、いまでは朝一発目から走ってもそれほど怖いと思うこともなく難なく走れるようにはなった。

ただ、クランクワークスのレースに出るとしたらまた話は変わってくる。

まだレースにエントリーした訳ではないけれど、今のままエントリーしたら遅いのは確実。

コースをただ単に走れるというだけでは、早いラインも見逃しているかもしれないし、ジャンプも高く飛んでいてはそれだけでタイムロスになる。

なのでレースに向けてジャンプをできるだけ低く飛んで早く抜ける練習を、この日くらいからはじめた。

何度も何度も走って、お昼を過ぎたあたりから天気が悪くなりパラパラと雨が降ってきた。

パラパラ程度であればまだ乗れるので、雨が降ってきてからも数本乗っていたのだが、次第に強くなりリフトに乗っているのが寒くて我慢できないほどになったので、最後に一本だけ走って帰ることに。

事件はこの時に起きた。

A-LINEのロックドロップの次のジャンプで、前を走っていたライダーがジャンプの上でいきなり急減速して止まろうとしたのだ。

やばいと思った時には既に減速する暇もなく、空中に飛び出していた。

空中で何とか彼の上に落ちないように避けようとするも、既に空中に出てしまってからではなかなか思うように動かせない。

何とかギリギリで避けて当たることなく着地できたものの、ハンドルバーどうしの間隔はもうほとんどなかったのが記憶に焼き付いている。

この瞬間のままだと自分が彼の方へ突っ込んでしまうが、この次のフレームではハンドルを右へ切って何とか接触は免れた。

この時、自分が右側の小さい方のジャンプを飛んだからまだ当たらずに済んだものの、いつも通り左側の大きい方を飛んでいれば避けることは不可能だったかもしれない。

コースの途中で止まるのは非常に危険なので、とりあえず抜かして下まで走ったが、あとでそのライダーになぜあんな危険な場所で止まろうとしたのか尋ねたところ、泥がゴーグルに飛んできて何も見えなかったと。

確かにこの時は既にマッドで、自分も飛んできて視界は悪かったので分からなくもないが、ジャンプの上で止まる必要はないし、コースのいたるところにコース上で止まるなとのサインがあるくらい、このスピードがでるコースで止まるのは危険だから、絶対に同じことを繰り返すなと、少し強めに念を押しておいた。

本当に視界がなくなってしまったら、それは確かに止まらないといけないけど、もう少し走れば広くて安全に止まれる場所があったし、そこまで行けないとしてもジャンプを飛びきってからバームの内側にも大きなスペースがあるのだから、そこで止まる方がよっぽど安全だ。

皆さんもパークのコースの途中で止まるときは安全な場所で止まりましょう。

そしてトレイルでは、ハイカーの方がいても止まれるスピードで。