さて午後の部。
この美しいキャンプ場の後ろにある山にあるトレイル、Red Rocksを走るべくスタート地点まで街を走る。途中にペンギン注意の看板。このエリアでは世界で一番小さいペンギン、Little Blue Penguinの住処があるらしい。
途中に親切なバイクツールの揃ったステーションがあった。
私たちのバイク、空輸してからどうもタイヤの調子が悪く、定期的に空気が抜けてしまっていた。いつも小さな持ち運び式の空気入れでシュポシュポ頑張っていたけど、久しぶりに大きなポンプでしっかり空気を入れられて、細やかな喜び。
さて、トレイルヘッドへ到着。目の前になかなか厳つい登り坂が。ちょうど私たちと同じタイミングで走りにきたおじちゃんにこの登りトレイルずっとこの調子なのかと聞くと、「そうだよ、こんな感じで上までずっと続くよ」と言う事でした。彼らはE-bikeでスイスイ登っていってしまった。私の午後の部は4キロのずっとバイク押し上げが決定した。しかも何ってやたら蒸し暑い灼熱の昼下がり!
相手しても文句しか出て来ない私を置いてまさき君はスイスイと登っていく。彼のバイクはモーターがついてるに違いない。そう思わないとやっていられない。
ヒーヒー言いながら登る私と、涼しい顔で待つまさき。
しばらく登っていくとだんだん景色が広がって来る。山の向こう側の海も見えてきてその頃には少し標高も上がって涼しい風も吹いて来た。
頂上の辺りに白い球があった。
なんだろうと近寄ってみると、厳重に立ち入り禁止と書かれた策が。どうやらエアニュージのレーダーのようだった。それにしても大変目立つ球だ。
そしてその近くに建物が。
こんな何もない山の頂上になぜ建物があるんだろうと見回してみると、その建物までずっと車の道が下まで続いているのが見える。なんとこんなに頑張って登ってきた山は普通に車でも登って来る事ができる場所だったなんて。山って登ってきた人にしか見えないご褒美の景色が魅力なのに車で来る事もできるなんてー。
まぁそんな事言ってても仕方がない。
とにかく頂上の景色は汗だくになりながら登ってきた甲斐のある素晴らしいものだった。
そして待ちに待ったダウンヒル!これを楽しみに頑張ってここまで来たんだ。
山の尾根に沿って目の前に広がる海を見渡しながらの最高に気持ちの良い下り坂。海にそのまま突っ込んでいくんじゃないかってくらい一直線に海へ降りていく。海の向こう側に南島も見えた。ずっと終わらないで欲しいくらい美しいトレイルを一直線に降りると、最後の方はブッシュのなかに入っていき、海岸線に出て来る。遠くのほうに自分たちのキャンプグラウンドが見えた。このRed Rockの海岸線はペンギンやアザラシがいるらしいけど、この時期(12月末)には誰もいなかった。
帰って来て綺麗な夕焼けを見ながら晩ご飯タイム。
ウェリントンってやっぱり最高な街かもしれない。