デイタイムにビッグミッションであった42キロのバイクライドに成功した私達。心地の良い疲労感、と言うよりは、まだアドレナリンが出続けているのではないかと言う高揚した気分だ。日差しを浴びすぎたのもあるかも知れない。ネルソンはサニーネルソンと呼ばれるくらい天気が良いで有名な場所。毎日天気予報でUV警報がでている。それは本当に肌で感じる。日焼け止めを塗るのが好きではない私でも、ちゃんと塗らないとって思うくらい、突き刺さる日差しを肌が感じている。眩しすぎて、サングラスはかけていても眩しい。信じられ無いことに、この前私のサングラスはパキッと割れてしまった。UVのせいなのか乾燥が酷いからなのか、とにかく毎日かけていたサングラス、レンズの上のフレームがパキッと。自分もこうならない為にも絶対にサンスクリーン必要です。
フワフワした感覚のまま、まさき君が用意してくれたディナー会場へ向かう。
彼が予約してくれたのはBoat Shed Cafe.
海面に反射した夕日のキラキラを望めるとってもロマンティックなお店を予約してくれた。店内もボート小屋っぽい雰囲気が残ってて可愛らしい。
普段なら、せっかくお誕生日だしシャンパンで乾杯したいと言い出す私だが、今日はトマトジュース以外は喉が受け付け無い気分だった。それほど疲れ切っていたということか。そういうわけで、二人してリンゴジュースとトマトジュースをオーダーするというお子様メニュー食べに来ましたか?みたいな乾杯をしていたところに、まさかの友人が遊びに来てくれた!気を利かせてまさき君が呼んでくれていたらしい。まさき、サプライズもできる紳士だなんて、素晴らしい夫ですね。ウィスラーで出会った子だが、彼女はこっちに住んでいて最近オークランドからネルソンに越して来たらしい。嬉しい再会を実現してくれたまさき君に感謝ですね。
このレストランの良かったところは、シェフにお任せコースっていうメニューがあったところだ。普段なら毎回のオーダーを通す毎に、アレルギーの確認をサーバーを通してキッチンに確認しに行ってもらうという作業が一手間かかるのだが、今回はアレルギーに対応したお任せコースを頼めるか聞いた所、快諾してくれたので私たちは全てシェフのサプライズという楽しい時間を過ごすことが出来た。それも結構大満足な品揃え。
セカンドコースはフロマージュ。まさき君の分はビーガン仕様の豆腐で作ったフロマージュが提供された。これがあまりにも美味しくて感動。豆腐のフロマージュは更に工夫がされていて美味しかった。
サードコースはセビーチェと、グリーンマッスルのオーブン焼き。セビーチェはもちろんのこと最高だった。好きすぎて、いつかもう要らないって言いたくなるくらいの大鍋に作られたセビーチェをたいらげてみたい。私のバケットリストの一つ。おもしろかったのがこのグリーンマッスルのオーブン焼き。フライドオニオンと、トマトソースと、グリーンマッスルの味がした。この3つの食材が絶妙に交わらなくて、スパイスでも入れ忘れたかしらってくらい。シェフのお任せコースの面白いところが発揮されて来た。
フォースコースは豚バラの揚げたやつみたいな。これもまぁチャーシューを揚げてみましたかね的な、なんかちょっと手抜きした?的な不思議な気持ちになったディッシュ。なんかいきなりデコレーションも粗野になって、シェフちょっと忙しすぎてご乱心かしらと言った感想。確かに店内もテラスも満席なのに、キッチンでフライパンを振っているシェフは二人しかいなかったのでご乱心であっても仕方があるまい。
そして最後のきた魚のメインディッシュ。と別にニンジンをグリルしたものもあった。これは魚とその下に敷かれた豆のそーすが大優勝だった。焼き加減が絶妙で丁度良い優しい味付けで最後に美味しいディッシュがちゃんと用意されていて、文句を言わせませんよ感。5つもメニューが出て来たので私達もお腹いっぱいになって大満足。シェフにもいろんな意味で楽しませてもらったこれ以上ないディナーだった。サプライズが好きな人は絶対にこのお店のシェフのお任せオースをオススメする。
ボートシェドカフェを出たら時間は9時をまわっていた。外の景色が今日を締め括るのにあまりにも完璧すぎた。