ホキティカでグリーンストーン探しを楽しんだ私たちは、きっとこの中に本物のグリーンストーンがあると信じて、セイントジョセフにある石のカービングができるお店を予約した。
Te Kohaというお店。
1人85ドルで2時間のワークショップ。
自分の石を研磨したい人、お店にある石を研磨したい人、どちらでも対応していた。
実際お店にある石達はいろんな色の石があって、とても綺麗だった。自分たちでグリーンストーンを見つけれなくてもこちらに来ればとりあえず素敵なペンダントが作れそう。
私たちの講師を担当してくれたJenは素敵なkiwiのおばぁちゃん。
早速自分たちの拾ってきた石を見てもらった。
彼女は慎重に全ての石を見てから何個かピックした。
大きめの石2つと、小さいのが3つくらい。
そして彼女は私たちに、これは本物のJADE(グリーンストーン)だと言った。
ビックリ喜んでる私たちと同じくらい驚いている様子のジェンばぁちゃん。
こんなに沢山見つけて来るなんてと。たまに嵐の後に上流にあったものが流れて降りてきたりするけど、本当にあなた達はラッキーだと。
実はグリーンストーン達、河原で探しているときに、落としたらパリーンと割れてしまうねぇと言いながら投げていた石の仲間だった。
口が裂けてもそんなことしていたとは言えないと思った。
そして、私たちを含め、5人のメンバーでワークショップはスタートした。
彼女はグリーンストーンの歴史についてや、なぜグリーンストーンがマオリにとって重要な意味を持つのかなどの説明をしてくれた。
各自石を決めた後、カービングマシーンで石を削っていく。
私たちの拾った本物のグリーンストーンとやらは、本当に壊れやすくて扱うのが大変だった。
いくつもの層になってるのだけど、少しでも間違えるとその層がパリンと剥がれてしまう。
しばらくすると、ジェンばぁちゃんに見せたいものがあると呼ばれた。
そして彼女はある本の前に私たちを招いた。
これが私たちの見つけた石らしい。
Chatoyantという名前。
どうやら本当に珍しい石らしい。
彼女が言うに、このレイヤーになってる見た目がグリーンストーンの中でも珍しかったらしく、調べてみたらこれが出てきたらしい。
そのレイヤーのせいでとってもカービングするのは難しいのだが。
きっと頑張ってデザインして形を作り上げるよりも、その見つけたままの輝きを生かして少しだけ研磨して、輝くお手伝いをするくらいの方が良いんだろう。
そんなわけで私たちのグリーンストーンを見つけると言うミッションは大成功に終わった。
こちらが自慢のChatoyant。
こうして見ていると、石の魔力に引き込まれそうになる。
マオリの人がグリーンストーンにパワーに魅了されたと言うのもわかる気がする。
ちなみにニュージーランド南島はマオリ語で
Te Wai Pounamu
直訳するとグリーンストーンの島。
南島を旅する人は是非自分のグリーンストーンを見つけ出して欲しい。
この日よりしばらく私たちはグリーンストーンをもっと探したいと言う欲に駆られ、色んな川に探しにいった。
しかし結局他の場所では一つも見つけることはできなかった。
やはりホキティカはグリーンストーンの街と言われる所以がある。
さて、グリーンストーンのペンダントをゲットしてさらにパワーアップした私たちの次の目的地はフランツジョセフのグレイシア。
こちらは駐車場から少しのハイキングで見に行ける。
しかしこのグレイシアが悲しかった。
本当に少し前まではここら一帯グレイシアだったようだが、どんどん無くなっていき、今や山上ところだけになってしまったみたい。なんと、現在1日で最大5mずつ干上がっていってるらしい。
私が次ここに来れる頃には何もなくなってしまっているかもしれない。
さて、今日のキャンプ場はOtto/MacDonalds Campsite。こちらもDOCのキャンプ場。
OttoサイドとMacDonaldsサイドに分かれていて、好きな方にキャンプできる。
Ottoの方が小さいなスペースでアットホームな感じだったけど、すでに混み合っていたので、私たちはMacDonaldsの方に泊まることにした。
こちらのキャンプ場、湖から離れたところならサンドフライも気にならないくらいでとっても過ごしやすかったのでオススメ。
新しい旅のお供のグリーンストーンが夕陽に照らされて輝いていたのが誇らしかった。