いつも通りの朝から始まる。
今日もお気に入りのアボカドオーツポーリッジ。
でも何がいつもと違うかって、ロケーションが素晴らしくて景色があまりにも素敵。
私がバンライフで作る朝ごはんで本を書くとしたら表紙にしたいような写真が撮れた。
綺麗な景色で朝ごはんが食べれるのはバンライフ日和に尽きる。
何かと不便なことも多々ある車上生活だが、朝美しい景色のなかで朝ごはんを食べる時と、
夜満天の星空を暖かい布団に包まれたまま見上げながら眠りにつく時は、
とても満ち足りた気持ちになる。
ニュージーランドの空が澄んでいるのもあるが、
こっちにきてから信じられないほどの満天の星空を毎日のように見ている。
毎晩寝る前お手洗いに行く時車から出るのだが、その度に、その星空にはっとする。
特に好きなのは天の川。真っ黒な空を縦断する星の集まりはいつまで見てても見飽きたりない。
そんな美しい場所で朝ごはんを済ませ、キャンプ場の近くにあったCape Kidnappers(ケープキッドナッパーズ岬)を見にいってみることに。キッドナッパーズなんて不吉な名前だけど、英国の航海士ジェームズクックによって名付けられたらしい。地元のマオリ族がクック船長の船員を誘拐(キッドナップ)しようとしたことが由来だと。
この岬には世界一大きなカツオドリのコロニーがあるのでそれを観察しに観光客は訪れる。
しかし行ってみるとビーチアクセス、ロードアクセス共にクローズ。
昨年(2023年の2月)のサイクロンにより、沿岸の道が破壊されてしまったそう。
なので私達はコロニーを見に行くのは断念。
でもどうしても見たい人にはツアーでのアクセスなら運営してるようだった。
気を取り直して次の目的地、昨日ショーンからオススメされたWaipatiki Beachへ行ってみる。
彼は休日ここに泳ぎに来たり、フィッシングをしに来ると言っていた。
向かってる途中道路から見えるビーチの景色が素晴らしかった。
崖に囲まれたビーチエリアでちゃんとライフガードも常務している海水浴場だった。
街から離れた電波もないような何もない場所だったけど、結構人気みたいで計10人くらいの人がビーチで思い思いにチルっていた。あいにく私たちが到着した瞬間に雲行きが怪しくなる。晴れてると暑くって、曇るとすぐさま肌寒くなるニュージーランド。
とても海水浴する気温じゃ無くなったのでもう一つの目的地に移動することに。
今日最後の目的地Tongoio(トンゴイオ)。
ここは私学生時代に一度来たことがある。
当時学校終わりに、「今日私達地元の人に教えてもらったシークレットな美しい場所に探検しに行きたいんだけど君も行かない?」
と、誘われてついていった。少し薄暗い中海岸線の崖を水しぶきを浴びながら一生懸命みんなで毛布やビールの箱、食糧を受け渡しながら辿り着いた思い出の地。頑張った会があるほど、本当に特別に美しい場所だ。
ただその時の記憶があまり鮮明で無く、どこからその場所にたどり着くことができるのかが曖昧いだった。
覚えてるのは波しぶきを浴びながら1時間くらい歩いたら辿り着くと言うことだけ。
その話をしたら、グーグルのサテライトマップを見ながらまさきくんは「ここしかないんじゃないかと思う。」
と、車を走らせ、黒っぽい砂浜のビーチの目の前の小さな駐車場へ車を停めた。
するとなんだか記憶が蘇ってきた。こんな感じのところだった気がする。
上着を着て少し歩く始めると、記憶にあったあの危なっかしい波しぶきの掛かりそうな海岸線の小道が目の前に。
さすがなんでも割り出しちゃう現代っ子まさき。情報世界を生き抜く力が新進気鋭。
道は思っていたよりも危なっかしくはなかった。
それでも土砂崩れしてすでに道がなくなっているところもあって、だいぶ上まで迂回しないといけなかったり。
しかし運よく干潮の時間に出発したみたいで波しぶきは全く浴びることはなかった。
途中まで行くと記憶にないトーテムが目の前に現れた。
コロナの前くらいに建てられた新しものだった。
更に足を進めるとFlat Rockと呼ばれる一枚岩の岬が現れる。
そしてその奥にあるのが私が前回キャンプしたこの世で一番美しい場所。
はらっぱの目の前の丘を登ると素晴らしい景色が目の前に広がる。
このトンゴイオはあまり観光マップとかには乗っていないけど、
ニュージーを案内するなら絶対に外せない場所の一つ。
帰り道は少しだけコースを変えてビーチを歩いてみた。
地元の人が何か岩の間を覗いていたので、何をしているのか聞いてみたら、
なんとタコが釣れたって。
タコ欲しい?って聞かれて、欲しかったけどそのままリュックに突っ込んで帰るわけにもいかずに遠慮した。
トンゴイオのアドベンチャーを終え、ネイピアのキャンプ場へ帰ってきた。
とっても腹ペコだったので、パワーになりそうなレバー炒め丼を作った。
私は鶏の肝とか大好きだけど、ニュージーランドでは他の部位と比べてそんなにお安くないのが少し残念。
まぁスーパーに置いててくれるだけありがたし。
今日も美しい景色がたくさん見れてニュージーランドが更に好きになった。