昨日のオパララの冒険で、洞窟探検隊の楽しさに味を占めた私たちは、今日もオパララにある違う洞窟をリサーチします。
違う国なら洞窟なんて真っ暗闇の中、どんな熊やワニが潜んでるか分からないから危ないってきっとなるんだろうな。その点ニュージーランドには怖い動物がいないから安心。
それでもたまにトーチを消して、光の無い世界にしてみると、目がまわるような感覚になる。
真っ暗すぎて平衡感覚がなくなるというか。
深海もきっとそうなんだろうけど、そんなところを住処にしている生物達は一体どういう神経してるんだろう。並大抵の精神力じゃあないことは確かだな。
出発地点の看板。ここの看板のすぐ近くに車を寄せておけるスペースがあったのでそこに駐車した。今日は1組先に探検にきてるらしい車が止まっていたが、草のボーボー加減が、あまり人気の無い場所なことを物語っていた。
昨日の行ったオパララアーチの方が有名なようだ。
私たちは洞窟のある、Fenian Caves Loopを目指して出発。
30分ほど歩くと、ケーブへの分岐の看板が。
進んでいくと、最初のケーブが顔を出した。
最初の洞穴の名前はMiners Cave。
美しい鍾乳洞。こちらのケーブは水が結構流れ込んでいて、進んでいけば行くほど水が溜まっていた。
ケーブの中の世界があまりにも異世界の雰囲気だからか、出口から差し込む外の明るさを見ると、希望の光のように感じた。
そういえば、今回のケーブ探検に同行してくれる、頼もしいガイドさんがいた。
このあたりのネイティブバード、 Robin ちゃん。
この子が本当に人懐っこくて、私たちの進むべき道を案内してくれるかのように、先へ先へと導いてくれた。
ローカルのガイドさんが付いてくれるなんて何とも心強い。
次のケーブはの名前は、Tunnel Cave。トンネルになっていて通り抜けが出来るらしい。
こちらのケーブがまたすごい迫力だった。
鍾乳洞の大きさが半端ない。
このケーブの中の雰囲気がハリーポッターの世界を連想させた。空気が冷たくジトッとしていて、どこかしらか水の音が反響していた。
鍾乳洞は全て水滴に覆われていて、光を当てるとそれがキラキラと反射して幻想的だった。
ただ足元がヌメヌメで、場所によっては本当に通るのが精一杯でクロールしないといけないような箇所もあったので、このトンネルを抜ける頃には私たちは泥んこになっていた。
このトンネルケーブ、本当に通り抜けが出来るのか不安になるくらいの時間がたった頃に、ようやく出口の光が見え、自分たちが間違った道を歩いてないことが分かって安心した。
なんせガイドのRobinちゃんもケーブの中までは一緒に来てくれなかったもので。
と、言うのも、トンネルケーブを出たところでまたRobin先生がお出ました。
私にはどうもそれが同じ子だと確信することは出来なかったから、多分彼ら一族の中の一羽だろうと、解釈することにした。
またガイドさんが現れたことにより私たちはまた2人と1羽で歩き出す。
ところが。
だんだん道なき道を進む方向に誘導されていく。
GPSで確認すると、ルートがしばらくずれて歩いているようだった。
どうやら、可愛いガイドさんに誘われて私たちはルートを外れ、森の中へ迷い込んでしまったらしい。なんとまぁ。
そこで少し寂しかったが、Robin先生とはお別れして、元来た道を引き返す。
そして見つけた最後のケーブ、Cavern Creek Cave。
このケーブ、入ってみたが私たちのような軽装では挑める状態ではなかった。
看板にも、水深が低い時のみ通れると、書いてあるが、川のような水位になってしまっていて残念ながら通ることが出来なかった。
こちらお越しの方は、水着着用もしくは釣り用のサロペットでの探検をオススメする。
相変わらずの異彩を放つ様子のオパララ川。
この茶色はタンニンという成分によるとのことなので、私達はお茶の川と呼ぶことにした。
ほうじ茶川。
そうして4時間ほど、不思議の国に迷い込んだ後は、カラメアの街に戻ってきてパイを食べた。
Vinnie’s Cafeのホームメイドパイ。どうやらここのパイがニュージーランドで一番美味しいと評判。
文句無しに美味しかった。とーーーっても美味しかった。ニュージーランドで今まで食べたパイの中で一番パンッパンにフィリングが詰まっていたのは間違いない。
まさき君の注文をしてたら、奥からシェフが出てきて、彼用にアレルギー対応のレシピでサンドイッチを作ってくれたのも優しくて素敵だった。
お店も可愛らしい佇まいで、2回は小さな宇宙の展覧会場になっててアート作品が並べてある、素敵な雰囲気のカフェ。
カラメアへ来た際には、コーヒーストップに是非お立ち寄りください。
そうこうしてたら、雨が降ってきたので、急いでもう一つの目的地へ移動。
とっても大きなニュージーランドの固有種の木Rimuの木に会いに。
2.2kmの美しいブッシュウォークの末に現れる美しく逞しいリムの木。36mもの高さがのある、おおよそ1000歳の木だそうだ。
30分ほどの気軽なハイクだし、是非実際に会いに行ってみて欲しい。その佇まいを。
カラメアは2泊では足りない本当に魅力の宝庫な場所だった。手付かずの自然が生きている場所。
その自然の作り出した数々の作品の美しさは、この美しい国の中でも飛び抜けて私の心に突き刺さった。
さて、名残惜しいがカラメアを離れ、今日のキャンプグラウンドのあるSaddonvilleまでドライブ。Seddonville Holiday Parkが今日の寝床だ。ここのキャンプ場、1泊2人で16ドルと言う破格の安さだった。
こちらキャンプ場、昔は学校だったようで、その名残が残っていて面白い。
特にあの独特のチョークと黒板が湿ったようなの匂いが残っていてそれが学校らしさを増長させた。
私たちそこで映画を見、晩ご飯のスパゲッティを食べたが、なんとなくタイムスリップして学校にいるような緊張感がずっとあった。