今日は標高900mの峠を通るアーサーズ・パス国立公園へ向けて出発。
ここのドライブウェイは大変美しい景色が有名でクライストチャーチからその車窓を楽しむ列車も運行されている。
生憎の雨模様だったが、そのお天気がむしろ森の雰囲気をミステリアスにしていて、ロードオブザリングの世界の薄暗い森を馬が走りぬけていく情景が重なって見えるようだった。
アーサーズパス国立公園の村に到着。
この赤い電車、人気らしくて撮り鉄がフェンスの周りに沢山いたので、私も彼らと一緒に撮り鉄してみた。方向転換する時に、人が押して前後を回転させていたのがなかなかマニュアル方式で面白かった。
お天気も良くなったところで、ハイキングへ行くことに。
まずデビルズ・パンチ・ボウル(Devil’s Punchbowl)の滝を見に行くことに。こちらは滝の近くまで続いている片道30分ほどの気軽なハイキングコース。気軽なコースなわりに現れた滝は凄かった。
落差131mもの高さの滝は近くまで行くと水しぶきがすごくて滝がよく見えないほどだった。先ほどまで雨もあり水量満点の迫力だ。
そして次に向かったのはテンプル・ベイスン(Temple Basin)トラック。こちらは片道1時間30分ほどのコース。こっちのトレイルがなかなかスティープで岩がゴロンゴロンで足元取られて大変だった。
でも急だからこそ少し登るだけで景色は抜群。
それより登りながら、気になってた事が。
ここってもしかして昔はスキーエリアだった?
登っていく道の横をずっとワイヤーが張られていて、どうやら私たちのゴール地点まで続いているみたい。リフトのようだけど、それにしてはあまりにも心許無い感じだし。
色々と考えを巡らせながら歩いていたら、ゴールの山小屋へ到着する。
そこは小さなスキーフィールドのベースのようになっていた。比較的新しめなロッジの方まで歩いていくと中から若者が出てきた。
話を聞いてみると、彼らはカンタベリー大学の大学生で冬はこのスキー場に篭るらしい。なので、夏のこの時期はその準備も兼ねてトンテンカンテンとメンテナンスしてるらしい。
どうやら、こちらは昔使われていたスキー場ではなく現在も使われている、立派な非営利団体が管理するバックカウントリースキー場のようだ。ちなみに下から張られていたワイヤーは冬に荷物を運ぶためのリフトだそう。
自由にこの辺りを見学して行っていいよ、と言うお言葉に甘えて、しばらくTemple Basinのベースを歩き回って見学させてもらった。
冬もきっと絶景なんだろう。こんな場所でスキーしたら最高に楽しいだろうな。
今日歩いた二つのトレイルはどっちも全く違うアーサーズパスの国立公園の顔が見れて、とっても楽しかったからオススメ。
もう一個アバランチピークという上級者向けのトレイルもあるので、そちらはまた近日トライしてみようと思う。
今日のキャンプグラウンドはのアーサーズパス国立公園にあるDOCのフリーキャンプ場Andrew’s Shelter Campsiteに泊まることに。
20サイトほどキャパがあると買いてあったけど、実際に行ってみたらとっても小さなキャンプ場で、10台入れば良い方だろうという感じだった。
あと、こちらにお住まいのサンドフライ達がだいぶ手強いタイプなので、ここに来る人はそれをわきまえて行った方が良い。
放っておくと、網戸の穴に頭を潜り込ませて侵入しようとしてくるタイプのサンドフライだったので、私たちはサンドフライ警備隊の人と、夕食を作る人で役割分担して、格闘する夜となった。